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#140 「番組」ではなく「作品」である「HITOSI MATSUMOTO VISUALBUM」

バラエティ番組のなかでも最近めっきり少なくなってしまったコント番組、少なくなってしまった理由は単純明快、セットや小道具にお金がかかるということと、撮影時間が非常に掛かるため効率が悪いということ。それでいて6,7分のコントを毎週5本も6本も考えなくてはならないという脚本面での大変さというものが、不況と相まって簡単に制作できるクイズ番組などに流れていった結果である。

 90年代後期から2000年代初めに掛けてはまだコント番組も多かった、「ダウンタウンのごっつええ感じ」や、「笑う犬シリーズ」、「とんねるずのみなさんのおかげです」、「ココリコミラクルタイプ」、「ワンナイ」、「めちゃ×2イケてるッ!」、「サラリーマンNEO」、「志村Xシリーズ」などなど、見覚えのある方も多いだろう。
 今回紹介したい作品はそんな98~99年の間に制作された「HITOSI MATSUMOTO VISUALBUM」という、コントビデオだ。

 92年から97年にかけて放送された「ダウンタウンのごっつええ感じ」でコントの実力を全国に知らしめていたダウンタウン、しかしごっつええ感じは突然の打ち切りにより放送終了を迎える。そのためコント制作から一時期遠ざかっていたダウンタウンだったが、松本人志主導でアーティストがCDを出すように、定期的にコント作品をリリースしたいという発想のもと、一過性ではない後世に残るような笑いを目指して作られた。3つの巻が発売されており、それぞれ、「vol.1約束」、「vol.2親切」、「vol.3 安心」となっているが、副題は内容と全く関係ない。
出演者はほとんどごっつええ感じ後期の男性メンバーがそのまま出演しているのに加え、ガキの使いやあらへんで!で共演しているココリコを加えた形で制作されている。

 具体的なコントの内容を説明するわけにはいかないが、明らかにテレビのコントとの違いが何点か見受けられる。どの作品も非常に作りこまれており、世界観がその作品内で完結している。よくテレビのコントなどではスタッフの笑い声等が入ったりするが、この作品群の中では笑い声などはほとんど入っておらず、まさに真剣勝負。スタッフの笑い声というのは、ある意味笑いどころを視聴者に示しているが、この作品にはその道しるべがないので、新鮮味を感じることだろう。

 さらにはコント一本一本の長さも特筆すべきポイントだろう、平均1本あたり15分以上、最長で1本30分を超えるコントが存在している。まずテレビではこれだけの長い尺のコントはCMなどの都合上絶対にできないが、今まで描くことができなかった世界を実現させている。

 感想としては、最初は少し杞憂があった。後世に残るようなお笑いをとはあるが、発売されてから15年が経過した作品だったため、言いようのない寒さを感じやしないかというものだ。しかし一本目二本目と見ていくうちにその杞憂は全く無用のものだったと気づく。日常にある違和感や、松本人志特有のシュールさやエログロナンセンスなエッセンスが盛り込まれており、非常に面白い。「テレビでそんな面白いことやってどうすんの」と語っていた松本人志の言葉の意味がよくわかるような気がする。ビデオでならばここまでのことができるんだと、規制がないとここまでの作り込みができるのかと驚いてしまった。
 
 ダウンタウンのファンであるなら絶対に見るべきである。テレビでのダウンタウンの姿は本物ではないということがよくわかるだろう。願わくば、再度こんな作り込まれたコントを見てみたいものだ。
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テーマ : ダウンタウン
ジャンル : お笑い

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