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#93 日本アニメ史に燦然と輝く「機動戦士ガンダム」

日本のアニメ界には何度かSFアニメによる大流行が起きている。70年代には「宇宙戦艦ヤマト」が、80年代には「機動戦士ガンダム」が、90年代には「新世紀エヴァンゲリオン」が、それぞれ社会現象と呼ばれるほどのブームを巻き起こしたと言われている。形を変えながらも今なおアニメ作品がつくられ続けているこの3タイトルの人気は今なお根強いものがある。そんな中でも数多くのタイトルが作られ、幅広い層のファンを持つ「機動戦士ガンダムシリーズ」の最初の作品、「機動戦士ガンダム」を取り上げたいと思う。

 以前このブログで同シリーズの劇場版作品「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」を取り上げたが、この作品はまさに最初の作品である「機動戦士ガンダム」の続編であり、熱狂的なファンに対してのある種の答えを出した作品であった。社会現象を引き起こすほどの大人気アニメとなった機動戦士ガンダムだが、今なお人気が最も高いのは最初の作品である本作、あまりに呼称がややこしいため、ファンの間では最初の作品ということで「1st(ファースト)」と呼ばれている。
 この作品が放送されたのは1979年、放映当初は今までのロボット物とは一線を画したリアリティのある「戦争」を舞台にした作品とあって、なかなか人気は出なかったものの、再放送を繰り返す度に次第に人気を呼んだ(このあたりは前述したエヴァンゲリオンも同じく、再放送によって人気が出ている)。

あらすじ 
スペースコロニーへの宇宙移民が始まって半世紀あまりが過ぎた宇宙世紀0079年。地球から最も遠く(月の向こう側)に位置するコロニー群・サイド3は“ジオン公国”を名乗り、地球連邦からの独立を求め、独立戦争を挑んできた。連邦軍の圧倒的な物量と戦力に対して、ジオン軍は人型機動兵器「モビルスーツ」(MS)を実戦投入し、「コロニー落とし」と呼ばれる戦略で一気に連邦軍を劣勢に追い込む。戦争は8ヶ月以上続き、膠着状態に陥った。
 モビルスーツの導入に後れを取っていた地球連邦軍はついに「V作戦」と呼ばれるモビルスーツの研究開発作戦を実行に移す。そしてV作戦を嗅ぎ付けたジオン軍による攻撃で、研究基地であったサイド7は戦場と化し、地球連邦軍の正規兵はほぼ全滅。そんな中地球連邦軍の新型モビルスーツ「ガンダム」の資料を拾った少年アムロ・レイは自らガンダムに乗り込み、新型戦艦ホワイトベースと残された乗組員たちと共にこの戦いを切り抜ける。
命かからがら逃げだしたホワイトベースの乗組員を待つのは、死闘の連続だった。

この作品の前半はサイド7から脱出し、連邦軍本拠地ジャブローまでホワイトベースとガンダムが死闘を繰り広げる。そして後半は「ニュータイプ」として覚醒しつつあるアムロの超常的な戦果と、ジオン軍との最終決戦に挑む連邦軍の宇宙戦が中心になる。モビルスーツ自体が強化されるのではなく、パイロット自身が進化をしていくという形をとった。このニュータイプという概念が物語後半の中心、そしてその後のシリーズの大きな根幹を成すことになる。

この作品は印象的なセリフ回しと、アムロの終生のライバルであるシリーズ屈指の人気キャラ、シャア・アズナブルの登場、さらに主人公であるアムロの少年然とした姿、戦争というお互いの正義をぶつけ合う勧善懲悪ではない世界観が人気を博した。
 今では35年前の作品になるが、やはり面白さという物は色あせない。何よりこの作品は敵が魅力的であるというところがポイントだろう。シャア・アズナブル、ランバ・ラル、黒い三連星、マ・クベ、ザビ家の面々、個性的でありながら軍人としての生き方を見せるそれぞれのキャラは今なお愛されている。
 
 やはり少し絵柄に古さを感じるものの、やはり面白さは色あせない、思わず何度も見てしまうそんな作品だ。ロボットアニメという物を変えてしまったこの作品、いまだに人気の衰えぬ理由をその目で確かめてほしい。
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テーマ : 機動戦士ガンダムシリーズ
ジャンル : アニメ・コミック

#90 人間をさぼろう「Peeping Life」

今日は短編CGアニメ、「Peeping Life」を紹介したいと思う。
2008年より公開されている森りょういち監督の作品である本作、具体的にどんな内容なのかというと、一言でいえばアドリブ漫才である。
このアニメは基本的に2人の登場人物の5分間の会話がメインとなる。そのシチュエーションはバラバラで、「結婚記念日に夜遅く帰ってきた夫に対して怒る妻」、「観覧車に乗るサラリーマンの上司と部下」、「外出する服で揉めるバカップル」などなど多数に渡る。このシチュエーションの中での2人の掛け合いを楽しむのがこの作品だ。
 そしてその掛け合いというのも、爆笑を誘うというものではなく、ついついほくそ笑むようなクスクス笑いを誘ってくる日常的な会話や間をうまく使ったものが多い。というのもこの作品の基本的なスタンスとして、演者2人にはシチュエーションと設定だけを伝え、ほぼアドリブでやり取りを行ってもらうという収録方法をとっている。このため探り探りではあるものの、妙な間や掛け合いが生まれやすく脱力感のある笑いを生み出している。

個人的におすすめしたいのはタツノコ×手塚プロのキャラクターたちが掛け合うシリーズ、キャラを知っていれば知っているほど楽しいということもあるが、スーパーヒーローたちが非常に所帯じみたような、人間臭い悩みなどを話す姿は非常に面白い、DVDも安いし、ネットで見られるものも多いので、ぜひ手に取ってもらいたいものだ。
短編なのでちょっと暇なときに見られるのもよい、脱力したい時におすすめだ

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

#88 ファンの期待に応えたアニメ「THE IDOLMASTER」

1月25日、あるアニメの劇場版が放映開始する。「THE IDOLMASTER MOVIE 輝きの向こう側へ!」だ。
2005年にアーケード版が稼働して以来、シリーズとして9年目を迎えた今年、ついには劇場版まで公開されるほどの人気コンテンツになったアイマスシリーズ。なぜこのタイミングで人気が爆発したのか、その理由は2011年に発売された「THE IDOLMASTER 2」とアニメ「THE IDOLMASTER」の2つだろう。

 今回取り上げるのはアニメ「THE IDOLMASTER」だ、アイマスのアニメ化としては3作目にあたるこの作品、一つ目は限定盤、二つ目はキャラだけを借りた別物とあり、初めてファン以外でも目にできる作品となった。
もともと原作はアイドルをレッスンで鍛え、オーディションやライブを成功させることでファンを増やしていき、最終的に最高ランクのアイドルに育てるのが目標。その過程でコミュニケーションをとっていき、思い出を積み重ねることもクリアするために重要な要素になっている。ゲームではオーディションとレッスンとコミュニケーションを重ねるパワプロのサクセスのようなゲームだが、さあこのゲームをどうやってアニメ化するのか、そこに注目が集まっていた。

アニメは全25話構成、1~13話までと14話以降で大きく2部に分けられるつくりになっている。765プロダクションという小さなアイドル事務所に所属する12+2人のアイドルたちの下積み時代が前半、次第に活躍していく様子を後半に描き出し、基本的に毎話それぞれクローズアップされるキャラがおり、全キャラにスポットが当たるようになっている。
「旧来のファンを満足させる」、「新しいファンを取り入れる」という二つの使命を持ってうまれたこのアニメだが、私個人の感想としては、見事に両方成功を収めたと言えるのではないだろうか。しっかり各キャラの持ちキャラをアニメの中にちりばめ、EDもそれぞれに合わせてカットも書き上げられている。
そして節目に盛り込まれるライブシーンもしっかり作り上げられている点もポイント、原作ゲームを意識したライブシーンは原作を知っていれば、にやりとできるようになっている。

基本的にプレイヤーの分身であるプロデューサーとアイドルのコミュニケーションが中心になる原作ゲームとは違い、アイドル同士の団結がメインになっているところもアニメ版の特色と言えよう。特にプロデューサーを個性ある一人のキャラクターとして登場させた点は大きな決断だったに違いない。
シナリオの内容は、各キャラの個性、性格を重視した前半分と961プロとのやり取りを描く後半分となっている。前半はキャラ紹介とオリジナル話、後半は原作ゲームにそった構図をそのまま生かしての内容とオリジナル話になっている。
ゲームだけではなかなか見られないキャラの個性や一面をみせつつ、見事にまとめてくれている。忙しくも楽しく過ごすアイドルたちの姿はゲームでは見られない物ばかりだ。
劇場版に合わせて今からでもおすすめしたい作品だ。
見事にこの作品を作り上げてくれたアニメスタッフに感謝、劇場版も楽しみにしたい。

テーマ : アニメレビュー
ジャンル : アニメ・コミック

#71 フラッシュ文化の生き残り「秘密結社鷹の爪&鷹の爪GO~美しきエリエール消臭プラス~感想」

今回は9月13日に公開された映画、「鷹の爪GO~美しきエリエール消臭プラス~」の感想を書こうかと思う。ネタバレを含む可能性が高いのでまだ見ていない方は要注意だ。

1.秘密結社鷹の爪とは

映画の内容に入る前に、まず鷹の爪とは何かという部分を少し説明しよう。正式名称は「秘密結社鷹の爪」といい、2006年にテレビで放送されたFlashアニメシリーズである。そのシュールでコミカルな作風が人気を呼び、今なおアニメシリーズは継続中。そして今回で映画化も5作目を迎えた。全編Flashで作成されており、この雰囲気は2000年代前半にネットで流行したFlashアニメの作風を色濃く残している。
世界征服を目指す秘密結社鷹の爪の面々が繰り広げるドタバタコメディーであるこの作品は、もともとフロッグマンという一人の男から作られた。こんな作品を2時間の劇場版作品にし、全国の劇場で公開するのはかなり「ある物」が厳しくなってくる。

2.鷹の爪を一気に押し上げた「広告」スタイル

 そのある物とは「予算」だ。制作費からグッズ製作から何から何までまかなう予算が足りない、そこでこの鷹の爪が脚光を浴びた方法が、作品内での広告である。元々は勝手に鷹の爪の登場キャラが商品を解説宣伝する動画を作ったのが始まり、それ以降鷹の爪が注目を集めるとともに、広告としての注目も集めだした。
露骨にスポンサーの名前と紹介を劇中に行うこのスタイルは、広告をコメディに変えた全く新しい手法であった。そしてこの予算の増減をもネタにしているのが劇場版鷹の爪なのである。
劇場版第一作から伝統的に予算ゲージという物が画面内に表示されており、これの増減が予算の残量を指し示す。ゲストの登場やCGを使うと露骨に減るこのゲージを増やすために、劇中でスポンサーの広告を行う。それがたとえどれだけ唐突だろうが、どれだけ重要なシーンの間だろうが、そのサブタイトルまでもが広告宣伝の一つになっている。実際にサブタイトルに今まで登場した商品はすべていきなり劇中で紹介され、ものすごくメタな発言とともに出番を終えている。実際に今回の第5作、美しきエリエール消臭プラスも、終盤のワンシーンに登場し、あるにおいを取って出番を終えている。
これだけ衝撃的な広告はほかにない、新たな宣伝の息吹を吹き込んだと言っても過言ではない。

3.「鷹の爪GO ~美しきエリエール消臭プラス~感想」

 とここらで映画の感想に移ろう。この作品はものすごくメタな要素が多い、作中のキャラクターがスポンサーの話をしたり、他作品の名前が当たり前のように登場する。そんな中で今回一番面白かったメタは、今回の主要キャラであるオキテマス・スマイルだろう。
アメリカで人気を博したトランスフォーマーシリーズの初代主人公オプティマス・プライムを完全にもじりきっているうえ、デザインも似せてある。そしてはっきり吉田君にトランスフォーマーのパクリと言われてしまう面白さ。細やかなネタが多く、それをわかる人にはなお面白い、こういう作品は好きだ。
本編の内容としては、結末をはっきりと序盤に登場キャラが言ってしまうようにハッピーエンドだ。というかCMサイズの予告を見ただけでも本編の内容を網羅していると言ってしまってもいいぐらいである。
ただ今回の作品は泣かせにきていると言ってもいいだろう。観客席は笑いが渦巻く中、急展開あり、いいシーンありと心に響くシーンもしっかり盛り込んである。特に吉田君と総統の掛け合いシーンはかなりいいシーンだろう。ただ、そんな良いシーンにも必ず広告が入っているあたりさすがと言える。
1時間30分ほどの作品であるが、あっという間に感じさせるほどテンポも展開もよい、全体的に笑いがちりばめられていて、だれでも楽しめる作品だろう。
公開劇場数が少ないのがネックではあるが、ぜひとも一度見てもらいたい作品である。先着順ではあるが、今作を見ると、次回作が収録されているDVDも来場者特典でついてくるという前代未聞の企画もあり、鷹の爪ファンは見ないわけにはいかない、そんな作品だ。

テーマ : アニメ・感想
ジャンル : アニメ・コミック

#41 プロフェッショナル「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」

今回取り上げるのはテレビアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」だ。このアニメは2002年に放送されたものであるが、改めて面白さをかみしめたのでここの記事に記したいと思う。このアニメは士郎正宗原作である同名漫画を元にして、監督である神山健治氏による脚本などが加えられたものになっている。作品のジャンルとしてはサイバーパンクと呼ばれるジャンルで、近未来的SF要素を色濃く持つ作品である。
元々「攻殻機動隊」という作品は様々な形で映像化をされているが、新しい作品が出るたびにプロフィールの細かいポイントや設定が流動的に変更が加えられているものや、そもそもパラレルワールド的演出を入れるため、固定された設定という物はあまりないが、基本的には原作漫画に沿っている。

あらすじ
時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した。結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイド、バイオロイドが混在する社会の中で、テロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に防ぐ内務省直属の攻性公安警察組織「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)の活動を描いた物語。

1995年に映画「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」として押井守監督のもと制作された劇場版アニメは、日本での評価の受けにくいサイバーパンクといったジャンル、そもそも認知度のあまり高くなかった原作漫画ということもあり、日本での興行収入は今一つだったが、80年代に大友克洋のAKIRAが日本のみならず海外でもヒットしたように、この作品はアメリカでの評価は高いものがあり、逆輸入という形で日本でも再び評価された。この映画は原作漫画に忠実なストーリーを展開していき、人間の記憶や人格といった部分を哲学的に描き出した作品である。

原作漫画と押井守の映画とまた違うスタンスを持つ「第三の攻殻機動隊」がこの「STAND ALONE COMPLEX(S.A.C.)」シリーズである。原作では途中で離脱してしまう主要キャラクターである草薙素子がもし離脱しなかったらどうなっていただろうかというところに焦点を当てたシリーズであり、哲学色も原作や劇場映画と比べ薄められているのがこの作品だ。哲学的な要素というのは個の在り方といった、電脳化が進んだ先に個を特定することができる要素はいったい何なのか、本来の体を離れた記憶や人格はその人本人と呼べるのかといったものだったが、この作品ではそういった部分は抑えられ、公安9課の活躍やプロフェッショナルな組織の鮮やかなチームプレーやその能力の高さなどを描いた作品となっている。
物語は6年前に日本を震撼させた特A級ハッカー「笑い男」の正体に迫る「笑い男事件」を中心とし、それと散発的に起きるテロ行為や犯罪行為を未然に防ぐ公安9課の姿を追っていくものになる。
主人公である草薙素子を中心としてバトー、トグサ、荒巻課長、さらには公安9課に配備されているAI搭載戦車タチコマ等、話によって軸となる人間、さらには機械までもが移り変わっていくまるでオムニバスのような形式も魅力の一つだ。つまるところどのキャラも主役を張れるだけのキャラクター性や魅力を持ち合わせているというのが、この作品の面白さを高めていると言える。特にタチコマがメインで描かれる回は死生観や個という存在とは何か、AIと人間の違いはどこにあるのかといった原作に近い哲学的な部分を描き出す話になっている。
そのクールな雰囲気はまさにヒーローごっことは一線を画す「目的を遂行するために手段を問わない」まさにプロフェッショナルな姿は一見の価値がある作品だ。
この作品から10年が経つ、しかしこれよりカッコいい作品はいまだ登場していないようだ。より洗練されたアニメを期待したい。

テーマ : 攻殻機動隊
ジャンル : アニメ・コミック

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Author:ppsnuwa
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野球とF1とゲームと漫画をこよなく愛す
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