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#89 その結末はいかに「ベルセルク」

―それは剣というにはあまりにも大きすぎた。大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。それはまさに鉄塊だった―

酒屋で暴れるゴロツキをすさまじく巨大な剣で真っ二つに叩き斬り、印象的な上記の言葉で始まるこの漫画を紹介したいと思う。
べるせるく

三浦建太郎著の漫画「ベルセルク」、現在全37巻1989年より連載開始された本作は今年で連載25周年を迎える。
おおよそ人に扱えるようなものではない巨大な剣「ドラゴンころし」を背負い、左手には大砲や連射式のボウガンが仕込まれた義手を持ち「黒い剣士」と呼ばれる男「ガッツ」の壮絶な戦いを描くファンタジー漫画だ。

この漫画は日本のファンタジー漫画の代名詞的存在と言っていいかもしれない、その他に代表を求めるならば、萩原一至の「BASTARD!!」やファンタジーノベルの「スレイヤーズ」などが挙げられるだろうか、80年代後半から90年代にかけて流行したファンタジー漫画やノベルの中心的な存在と言っていいかもしれない。同じ時期に連載をスタートした藤島康介著の「ああっ女神さまっ」と同じくして、青年誌ファンタジーの2大巨頭として今なお君臨している。

ベルセルクに関してはファンタジーにつきものである「魔法」という物の存在が途中までほぼ語られない部分が少し特徴的だろうか、中世のヨーロッパをベースとした剣と魔法の世界という物は定番の世界観だが、ベルセルクの主人公ガッツはその身一つで「使徒」と呼ばれる化け物と対峙する。投げナイフ、弓矢、大砲、剣と言った実在の武器のみで異形の化け物と壮絶な戦いを繰り広げ、そして満身創痍の中決着をつける。必殺技もなければ、ただぶった切る、恨みの載せて戦うガッツの壮絶な姿を圧倒的な画力で描き出しているのがこの漫画だ。まあ話が進むにつれ魔法も出てくるようにはなったが・・・

この漫画は大きく2つの部に分かれている。「黄金時代編」と「黒い剣士編」と呼ばれるが、前者は、主人公ガッツの15才頃から20歳ごろまでの姿を描く。無敗を誇る傭兵集団「鷹の団」のリーダーであるグリフィスに見初められ、鷹の団で活躍していくガッツの姿を描き出している。絶対的なグリフィスという存在に対して、部下ではなく対等な友としての生き方をガッツが選ぶまでのストーリー、夢を絶たれたグリフィスの絶望的な願いによりすべてを失いかけたガッツが「黒い剣士」になるまでを描いている。
「黒い剣士編」はガッツの復讐譚である。自分のすべてを奪ったグリフィスへの復讐のために、グリフィスの手下にあたる使徒たちを殺していくストーリーだ。

 この漫画のすさまじい部分と言えば、やはりその圧倒的な画だろうか。あえてすさまじいと表現したが、命を懸けて描いているという表現がぴったりな渾身の執筆。なぜ空想の化け物をこれだけ見てきたかのように描けるのか、理解の範疇を越えている。そのために連載ペースが遅れようがそんなことはどうでもよくなる。それだけ価値がある画を描いているのは間違いない。
 ストーリーとしては全体的に悲しみに満ちている。俗に言うダークファンタジーと呼ばれるタイプの作品だが、ここまで表現している作品も他にはないだろう。

今からでも読んでみてもらいたい作品だ。買うのがきつければ漫画喫茶に行ってでも読んでもらいたい。そんな大好きな作品だ。
連載開始から25年、物語は進んでいるがまだまだ全容は見えない。この物語はどのように終わるのか、それを楽しみにしたい。
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テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

#88 ファンの期待に応えたアニメ「THE IDOLMASTER」

1月25日、あるアニメの劇場版が放映開始する。「THE IDOLMASTER MOVIE 輝きの向こう側へ!」だ。
2005年にアーケード版が稼働して以来、シリーズとして9年目を迎えた今年、ついには劇場版まで公開されるほどの人気コンテンツになったアイマスシリーズ。なぜこのタイミングで人気が爆発したのか、その理由は2011年に発売された「THE IDOLMASTER 2」とアニメ「THE IDOLMASTER」の2つだろう。

 今回取り上げるのはアニメ「THE IDOLMASTER」だ、アイマスのアニメ化としては3作目にあたるこの作品、一つ目は限定盤、二つ目はキャラだけを借りた別物とあり、初めてファン以外でも目にできる作品となった。
もともと原作はアイドルをレッスンで鍛え、オーディションやライブを成功させることでファンを増やしていき、最終的に最高ランクのアイドルに育てるのが目標。その過程でコミュニケーションをとっていき、思い出を積み重ねることもクリアするために重要な要素になっている。ゲームではオーディションとレッスンとコミュニケーションを重ねるパワプロのサクセスのようなゲームだが、さあこのゲームをどうやってアニメ化するのか、そこに注目が集まっていた。

アニメは全25話構成、1~13話までと14話以降で大きく2部に分けられるつくりになっている。765プロダクションという小さなアイドル事務所に所属する12+2人のアイドルたちの下積み時代が前半、次第に活躍していく様子を後半に描き出し、基本的に毎話それぞれクローズアップされるキャラがおり、全キャラにスポットが当たるようになっている。
「旧来のファンを満足させる」、「新しいファンを取り入れる」という二つの使命を持ってうまれたこのアニメだが、私個人の感想としては、見事に両方成功を収めたと言えるのではないだろうか。しっかり各キャラの持ちキャラをアニメの中にちりばめ、EDもそれぞれに合わせてカットも書き上げられている。
そして節目に盛り込まれるライブシーンもしっかり作り上げられている点もポイント、原作ゲームを意識したライブシーンは原作を知っていれば、にやりとできるようになっている。

基本的にプレイヤーの分身であるプロデューサーとアイドルのコミュニケーションが中心になる原作ゲームとは違い、アイドル同士の団結がメインになっているところもアニメ版の特色と言えよう。特にプロデューサーを個性ある一人のキャラクターとして登場させた点は大きな決断だったに違いない。
シナリオの内容は、各キャラの個性、性格を重視した前半分と961プロとのやり取りを描く後半分となっている。前半はキャラ紹介とオリジナル話、後半は原作ゲームにそった構図をそのまま生かしての内容とオリジナル話になっている。
ゲームだけではなかなか見られないキャラの個性や一面をみせつつ、見事にまとめてくれている。忙しくも楽しく過ごすアイドルたちの姿はゲームでは見られない物ばかりだ。
劇場版に合わせて今からでもおすすめしたい作品だ。
見事にこの作品を作り上げてくれたアニメスタッフに感謝、劇場版も楽しみにしたい。

テーマ : アニメレビュー
ジャンル : アニメ・コミック

#87 ピンクの丸いあいつ「星のカービィ」

近頃テレビを見ていて、あるCMが目に留まった。「星のカービィトリプルスーパーデラックス」のCMだ。この作品の名前を聞いてしまえば、心が躍ってしまうのは仕方がないだろう。任天堂の数あるアクションゲームの中でも、マリオ、ドンキーコングシリーズに並ぶ人気をもつ「星のカービィ」シリーズの最新作だ。そしてこのタイトルは旧作のタイトルを意識してつけられている。カービィ史上最高傑作と名高い「星のカービィスーパーデラックス」、スーパーファミコンで発売されたこの作品はスーファミ世代の心の中に刻まれている。1992年にGBで第一作「星のカービィ」が発売されて以来、その愛くるしい姿と絶妙なゲームバランスでカービィは世界的な人気タイトルになった。

今回はこのカービィの第一作目「星のカービィ」を取り上げたいと思う。1992年4月27日に任天堂より発売された。開発元はHAL研究所。生みの親は当時22歳の桜井政博である。カービィには一つ有名な誕生秘話がある。実は発売前のプロモーションの段階ではカービィは「ポポポ」という名前だった。ゲームのタイトルも「星のカービィ」ではなく「ティンクル・ポポ」というタイトルであったという。完成間際の段階で、マリオ、ゼルダの伝説の生みの親である宮本茂氏の目に留まり、いくつか手直しを加えた際に名前も変更、任天堂アメリカの弁護士の名前だったという説や、カービィ型と言われる掃除機から取った等、由来は諸説あるが「カービィ」という名前に落ち着いた。ティンクル・ポポだったころの名残として、ライバルキャラの名前が「デデデ大王」だったり、「ロロロ」と「ラララ」というキャラ、舞台となる星の名前が「プププランド」だったりと3文字同じものをならべている言葉が多数残っていることが挙げられる。

そんな星のカービィと言えば、ピンク色、丸っこくて愛らしいデザイン、吸い込み&コピー能力などが挙げられる。だが、第一作である「星のカービィ」にはコピー能力は存在しない。非常にシンプルであるが、吸い込みと吐き出しのみで攻撃を行うが、コピー能力に近いものとして、アイテムの存在がある。さつまいもやカレー、マイクや爆弾等のアイテムを手にすると、通常の吐き出し攻撃とは違う攻撃を行うことができ、コピー能力の源流ともいえるものになっている。
 次回作の「夢の泉物語」より、ゲームのお約束ごとが決まっていった中で、最初の作品である本作は少し変わったニュアンスをもったゲームと言える。
やはり遊びやすさや面白さと言った部分は今でも相変わらず、素晴らしい作品である。ぜひ遊んでほしいゲームである。

テーマ : ゲーム
ジャンル : ゲーム

#86 PCE時代の名アレンジャー「米光亮」

 作詞家、作曲家、歌手、音楽を作るには様々な人間がかかわっている。そんな中でももうひとつ大切な役割が編曲家という存在だ、作曲が仕上げた楽曲にアレンジを加えるのがこの編曲という作業、もちろんゲーム音楽の世界でも欠かせない存在だ。
今回の紹介する人は米光亮氏、ゲーム業界の中でも珍しい編曲家だ。無論ただ編曲を行っているだけでなく、作曲も行っている音楽家である。

氏についてはニコニコ大百科に詳しい
1981年、6人組バンド「TAX '81」のギタリストとしてメジャーデビュー。昭和当時流行していた音楽ジャンル、タンゴ・ブギウギ・テクノ・ムード歌謡・ハードロック・ニューウェーブ等を歌謡曲風に仕上げる、企画色の強いバンドであった。
80年代後半から本格的に音楽家として活動。アイドル音楽のアレンジを手がける一方、アニメ・ゲーム音楽にも進出。現在でも特にファルコム作品の大胆なアレンジは根強いファンが多い。
ファルコム作品と関わることになる最初のきっかけは『MUSIC FROM Ys』で一部楽曲の編曲を担当したことであった。これがPCエンジンCD-ROM2版『イースI・II』の陣頭指揮をとった岩崎啓眞氏の目に止まり、同作のアレンジャーとして迎えられることになる。その楽曲の素晴らしさも手伝い、同作は大ヒット作となった。
続編の『イースIII』でも編曲を担当し、前作以上に派手なアレンジで賞賛を得た。

もともとJポップも手掛けており、光GENJIや小泉今日子、広瀬香美などの楽曲も手掛けていたが日本ファルコムやナムコ製のゲームの編曲などを手掛けると、ゲーム音楽の編曲家としての評価を一気にあげた。

氏のアレンジの特徴を上げれば、非常に派手だが原曲の雰囲気は壊さないというところだろうか、特に評価の集まるイースシリーズを例に挙げると、PCE版イースⅠ・Ⅱ、イースⅢ、イースⅣの編曲を担当しているが、イースシリーズはもともとPCゲーム、原曲はPC88版に合わせて作られたPSG音源やFM音源のものだった。これらの楽曲をPCエンジン版に移植する際、CD音源を使用することができるPCエンジンでは原曲のままではさみしすぎるため、それに合わせた編曲を行った。元々評価の高かったイースの音楽を壊すことなく、しかし大胆なアレンジはより評価を高める結果になった。
 私自身、彼のアレンジの大ファンである。なぜこの原曲からこのアレンジを掛けられるのかという想像を超えたアレンジや、洞窟やダンジョンの曲ならばよりおどろどろしく、さらには独特な効果音まで盛り込んで雰囲気を付ける。さらには楽器の原音を使えるPCエンジンならではの楽器の起用等、まさにゲーム音楽のアレンジをさせれば右に出るものはいないのではないだろうか。氏の手掛けたイースⅣの楽曲は私の中で最も思い入れの深いものになっている。

PCエンジンファンにとって彼の楽曲は非常になじみ深いものだろう、しかしPCエンジン自体がマイナーなゲーム機だったこともあり、なかなか触れる機会がなかった人が多いのも事実。
時代も変わり今やPCエンジンのゲームもPS3 などで遊ぶことができる時代になった。ぜひこの機会に一度氏の楽曲に触れていただきたいものである。

テーマ : ゲーム音楽
ジャンル : ゲーム

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Author:ppsnuwa
趣味に生きたい社会人
野球とF1とゲームと漫画をこよなく愛す
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