2014年も3か月が経過し、日本にも春の訪れを感じさせる春の陽気が近づいてきた。春と言えばスポーツの季節、すでに8日目を迎えた大相撲春場所、3月末開幕のプロ野球、サッカーJリーグなどなど、多くのプロリーグが開幕する。そんな中世界をまたにかけるモータースポーツ「F1」も本日開幕戦の決勝を迎えた。
決勝結果について触れる前に、まず今シーズンのF1 の見どころを軽くおさらいしておこうと思う。
・大幅なレギュレーション変更による勢力図への影響
・セバスチャンベッテル5連覇なるか
・新人ドライバーや移籍組はどのような活躍を果たすか
・小林可夢偉の復帰
といったところだろうか、レギュレーションの変更というのは、F1 カーのデザインに大きく影響する部分で、ノーズ部分の高さの規制等が大きく変更された今シーズンは、前年度のまで築き上げた部分がまた0に戻る。ここで現代のF1絶対王者であるレッドブルレーシングを倒すべく、他のチームの技術力が試される。
ではここで今シーズン注目のチームをいくつか紹介しよう
今シーズンもっとも注目を集めているのはメルセデスAMG、08年のワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンと、昨年悲願の初勝利を果たしたニコ・ロズベルグがチームを組むこのチーム。昨年はチーム2位に食い込み大躍進。今シーズンはよりF1に予算を割いたこともあり、その開発力は注目を集めている。
そしてF1 の名門、マクラーレンは昨年の大失速を繰り返さないという気合に満ちている。長きにわたりトップ3に食い込み続けていたマクラーレンも昨年はボロボロ。今年は昨シーズン振るわなかったペレスを解雇し、新人ドライバーケビン・マグヌッセンを起用、その活躍が期待される。
そしてF1 きっての大チーム、スクーデリア・フェラーリだ。今シーズンフェラーリの話題を集めているのは、車ではなくドライバーだ。05年06年のワールドチャンピオンであるフェルナンドアロンソとチームを組むのは、07年フェラーリでワールドチャンピオンに輝いたキミ・ライコネン。実に09年シーズン以来のフェラーリへの復帰に、フェラーリファンは熱気を帯びている。
そして中堅チームの攻防も熱い、昨年は鳴かず飛ばずだった古豪ウィリアムスも今年は元気そう、年々成長を続けるフォースインディア、昨年は速さを見せたザウバー、レッドブルレーシングの傘下の中、着々と力をつけるトロロッソと今年もこの4チームの争いは見応えがありそうだ。
各チームの勢力を見る分にはこれで十分だろう。今年のF1カーはレギュレーション変更により、びっくりするぐらい不細工なノーズをしているのが残念だが、どのチームがチャンピオンに輝くのか、楽しみなばかりである。
そしてついに迎えた開幕戦、その結果を見る前に、まずは予選の結果をみたいと思う。
1 L.ハミルトン/メルセデス/1'44''231
2 D.リカルド/レッドブル/1'44''548
3 N.ロズベルグ/メルセデス/1'44''595
4 K.マグヌッセン/マクラーレン/1'45''745
5 F.アロンソ/フェラーリ/1'45''819
6 J-E.ベルニュ/トロロッソ/1'45''864
7 N.ヒュルケンベルグ/Fインディア/1'46''030
8 D.クビアト/トロロッソ/1'47''368
9 F.マッサ/ウイリアムズ/1'48''079
10 V.ボッタス/ウイリアムズ/1'48''147
11 J.バトン/マクラーレン/1'44''437
12 K.ライコネン/フェラーリ/1'44''494
13 S.ベッテル/レッドブル/1'44''668
14 A.スーティル/ザウバー/1'45''655
15 小林可夢偉/ケータハム/1'45''867
16 S.ペレス/Fインディア/1'47''293
17 M.チルトン/マルシャ/1'34''293
18 J.ビアンキ/マルシャ/1'34''794
19 E.グティエレス/ザウバー/1'35''117
20 M.エリクソン/ケータハム/1'35''157
21 R.グロージャン/ロータス/1'36''993
22 P.マルドナド/ロータス/No Time
1位と3位にメルセデスが食い込み、2位にレッドブルのリカルド、チャンピオンのベッテルは天候不順により順位を上げられず、前年活躍したロータスは全然ダメダメ、マクラーレンは新人のマグヌッセンがさっそく4番手に食い込みその力を発揮した。
そして肝心な決勝結果はこちら
1 N.ロズベルグ(メルセデス)
2 D.リカルド(レッドブル)+24.5秒
3 K.マグヌッセン(マクラーレン)+26.7秒
4 J.バトン(マクラーレン)+30.0秒
5 F.アロンソ(フェラーリ)+35.2秒
6 V.ボッタス(ウイリアムズ)+47.6秒
7 N.ヒュルケンベルグ(Fインディア)+50.7秒
8 K.ライコネン(フェラーリ)+57.6秒
9 J-E.ベルニュ(トロロッソ)+60.4秒
10 D.クビアト(トロロッソ)+63.5秒
11 S.ペレス(Fインディア)+85.9秒
12 A.スーティル(ザウバー)+1周
13 E.グティエレス(ザウバー)+1周
14 M.チルトン(マルシャ)+2周
R J.ビアンキ(マルシャ)+8周
R R.グロージャン(ロータス)+14周
R P.マルドナド(ロータス)+28周
R M.エリクソン(ケータハムムズ)接触
R 小林可夢偉(ケータハム)接触)+30周
R S.ベッテル(レッドブル)+54周
R L.ハミルトン(メルセデス)+55周
R F.マッサ(ウイリアムズ)接触
各順位表はオートスポーツwebより
今シーズン開幕戦を制したのはメルセデスのニコ・ロズベルグ、スタートで先頭に立つと、そのまま一度も譲らず見事にトップチェッカーを受けた。2位には今シーズンよりレッドブル入りしたリカルドが、そして3位にはマクラーレン期待の新星マグヌッセンが食い込む結果。期待されていたフェラーリの2人はどこかイマイチな結果、そしてPPのハミルトンとチャンピオンベッテルは途中リタイアと、開幕戦の恐ろしさを存分に発揮したレースとなった。
このレースだけでも今シーズンの混戦が予想されるが、そんな中でもレッドブルの強さは相変わらずと言ったところ、はたしてこの牙城を崩すチームは現れるのか、今シーズンの動向に期待したい。次回は3月31日のマレーシアGP、楽しみに待ちたいと思う。
テーマ : F1グランプリ
ジャンル : スポーツ