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#165 ミスターフルスイング「小笠原道大」

 フルスイング、今や球界でこの言葉を体現する選手というと、今シーズントリプル3をほぼ確実にしたソフトバンクホークスの柳田悠岐選手の名前が挙がるだろうか。すさまじいスイングスピードから放たれる強烈な打球と、首位打者争いで一歩リードするコンタクトの確実性を併せ持った現役最高のバッターの一人と言っていいだろう。しかし柳田が登場したここ3年間より以前、この「フルスイング」の代名詞的存在だった男がつい先日ユニフォームを脱いだ。
 その男の名は小笠原道大、10度の打率3割と、9度の30本塁打を記録し、社会人卒で通算2120本安打、通算本塁打379本を達成した日本を代表する強打者だ。日本ハム、巨人、中日と3球団を渡り歩き、27年9月21日に19年間のプロ野球人生にピリオドを打った。その野武士のような風貌と、独特なバッティングフォームはまさに画になった。愛称はガッツや北の侍、尾張の侍等、寡黙な姿勢と常に安定した結果を残すその姿はまさにプロフェッショナルと言える。そんな強打者小笠原の野球人生を少し振り返りたい。

 出身は千葉県、小学校より野球を始め、県内の私立高校である暁星国際高校に進学、守備位置を転々としていた小笠原だったが、高校2年時に捕手へコンバートされ、そこからプロ入りまで捕手を続けることになる。後に300をこえる本塁打を放つスラッガーになる姿からはとても想像がつかないが、高校通算では0本塁打、1本もホームランを打つことはできなかった。その後社会人野球のNTT関東へ入社、キャッチャーならば選手としてだめでもブルペン要員として残れるとのことでキャッチャーを継続。しかしながら結果を残しスタメンマスクをかぶる機会を得た小笠原は、当時の強豪新日鐵君津の補強選手として選ばれ、のちにダイエーホークスで三冠王を獲得する松中信彦とクリーンナップを形成し、都市対抗野球ベスト8入りに貢献し、そのオフのドラフトで日本ハムよりドラフト3位指名を受ける。

 入団1年目は高校時代センター以外の守備位置をすべて守った経験もあり、コンビニルーキーと称される。内野手登録だったが、捕手として1軍での試合出場も経験した。2年目は捕手登録となったが、主に代打で出場。規定未達ながらも3割の数字を残し、首脳陣に打撃力の高さを印象付けた。3年目からは打撃を生かすため完全に1塁にコンバート、正一塁手を奪うと、2番に定着し.285、25本塁打、81打点を記録し、バントをしない2番打者として恐れられた。あの怪物松坂大輔にプロの洗礼を浴びせたのも小笠原、松坂の初登板試合でプロ初失点となる2ランホームランを8回に放った。わずか2年でコンバートされたため、キャッチャー当時の小笠原の映像は少ないが、珍プレー好プレーではよく外国人バッターのフォロースルーがキャッチャー小笠原の頭部に直撃するシーン流されていたため印象に残っている人も多いだろう。
 プロ入り3年目以降は飛躍的に成績を伸ばす。2002年には自身初の首位打者を獲得。翌2003年には2年連続の首位打者を.360という高打率で獲得。日ハム最終年の2006年には本塁打と打点の2冠を獲得しシーズンMVPに輝く、これで打率打点本塁打の3部門を制覇した。

東京から北海道へ日本ハムが移転したことも有り、東京に家族を残していた小笠原、家族と過ごしたいとFA宣言をし、巨人への移籍を果たした。髭を生やすことを原則禁止にしている巨人への入団とのこともあり、長きに渡りトレードマークとなっていた口ひげを剃り落とした姿は衝撃を与えた。話によれば実績十分な小笠原には特例として髭を伸ばす許可が出ていたということだが、小笠原本人が特別扱いを嫌い、剃り落としたという経緯がある。

そして巨人移籍後最初のシーズンである2007年、そこにはリーグを跨ごうとも当然の如く3割30本をこなす小笠原の姿があった。この年もシーズンMVPを獲得し両リーグでのMVPに輝いた。そこから2010年までの4年連続で3割30本を達成。最も成功したFA選手とも言われる活躍を果たすものの、翌年小笠原を悲劇が襲う。

2011年、日本球界は未だかつてないレベルの投高打低のシーズンを迎える。後に違反球と発覚した統一球問題だ。規定を下回る反発係数のボールが使われていたという問題で、隠蔽されていた2011年シーズンと2012年シーズンでは驚異的な打低が球界全体を襲った。11年シーズンのセ・リーグでは打率3割がたった3人というかつてない状況に見舞われ、12年には規定未達のバレンティンが本塁打王に輝くという異常事態。一方では西武の中村剛也選手が異次元の活躍をし、11年シーズンに48本塁打を放ちロッテのチーム本塁打数を一人で上回る本塁打数を稼ぎ圧倒的な力でタイトルを獲得した。

しかし小笠原はこの低反発球に勝つことはできなかった。フルスイングで多少芯から外されても強引に長打にしてきた小笠原のバッティングスタイルでは、芯から外れた時に急激に打球の伸びがなくなる低反発球の影響をモロに受けた。そして年齢も37を迎えていたことによる衰えも重なってか、自身ワーストの.242、5本塁打に終わる。そして翌2012年には満足に試合に出場することも叶わず、2013年シーズン後に球団から「功労者に戦力外通告なんてできない」という弁から2度目のFA行使を促され、中日ドラゴンズへ移籍する。

2014年シーズンから中日ドラゴンズの代打の切り札として復活。ヒゲも伸ばし以前のような風貌を取り戻した小笠原は、成功率重視の代打の役割ということもあって、より確実性を高めたバッティングにシフトしていく。引っ張りとライナー性の打球を強く意識したスタイルを作り上げた。代打歴代2位の9打席連続出塁などはまさにその成果といえよう。
そして2015年、シーズン当初に驚異的な代打成功率を誇った小笠原だが、加齢に加えチームの不調によりチーム若返りの方針から落合監督より戦力外通告を受け、引退を決意。9月21日の中日対巨人戦で現役を終えた。

通算打率.318は歴代4位、通算長打率でも歴代5位を記録。連続試合得点17試合は日本記録。2度のリーグMVPはもちろん、アテネ五輪代表、ワールドベースボールクラシックには2006年と2009年に代表選出。まさに00年代の日本球界を代表するスラッガーだった。在籍した全ての球団で愛された姿はまさに小笠原自身の努力の賜物だったに違いない。

和田一浩、谷繁元信、齋藤隆、西口文也などなど、90年代から00年代を彩った選手たちがまた一人と球界を去っている姿は悲しい、だがこれがプロ野球。明日のスターの登場をまた願って筆を置きたいと思う。
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テーマ : プロ野球
ジャンル : スポーツ

#164 駄菓子系ギャグ漫画!?「だがしかし」


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今回は週刊少年サンデーにて連載中のコトヤマ著の「だがしかし」を取り上げたいと思う。この漫画は駄菓子をメインに据えた初の漫画だろう。
とある半島の田舎に住む漫画家志望の高校1年生「鹿田ココノツ」の実家は駄菓子屋。実家を継がせたい父親と嫌がるココノツの前に現れたのは、都会からやってきた駄菓子マニアの女の子「枝垂ほたる」。ココノツに駄菓子屋を継がせ、駄菓子屋の存続に日々奮闘するココノツの父とほたるの奮闘、そしてココノツの葛藤を描く漫画だ。

 登場するお菓子はもちろん誰でも知っている物から、40代以上でないとわからないようなお菓子なども多数登場する。
うまい棒、ポテトフライ、きなこ棒、生いきビール、モロッコフルーツヨーグル、コーヒー牛乳キャンディ、ヤングドーナツ、ブタメン、くるくるぼーゼリー、フエラムネ、ココアシガレットetc・・・などなどまだまだたくさん登場するが、まさに駄菓子メーカーも全面協力といった具合だ。私も小学生の頃は地元の駄菓子屋に足しげく通いいろんなものをむさぼった覚えがある。そんな懐かしい気持ちを思い起こしてくれるそんな漫画だ。

漫画の内容はあらすじにも書いた通り、実家の駄菓子屋を継ぐのを嫌がるココノツをその気にさせるべく父とほたるが奮闘するという内容。ココノツに駄菓子の魅力を目覚めさせるため、あらゆる手段(駄菓子)を用いるほたるとココノツの軽快なやり取りが小気味よい。
基本的にはギャグ漫画路線、印象としては「すごいよマサルさん!」や「ピュー!と吹くジャガー」のうすた京介を彷彿とさせるノリの漫画だ。

知らない人には新鮮、知ってる人には懐かしい、いい題材を見つけたなと思わせてくれる漫画だ、まだ全2巻なので揃えやすいところも良い。一度手に取ってみてはいかがだろうか。

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

#163 ファンタジー×グルメ!?「ダンジョン飯」

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 今回は久しぶりに漫画の紹介と行きたいと思う。九井諒子著の「ダンジョン飯」という漫画だ。エンターブレインより発行されている「ハルタ」という漫画雑誌にて連載中の作品だ。この雑誌、以前に紹介した森薫著の「乙嫁語り」も掲載されている雑誌である。
 舞台はまさに古典ファンタジーと言っていいだろう。傾向としては日本のDQやFFより以前、よく言われるTRPG(テーブルトークRPG)のD&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)や指輪物語などの西洋RPGの世界観だ。

あらすじ
 ある日、とある墓地の壁から地下へと延びる巨大な空洞が現れた。そこから現れた一人の満身創痍の男は自分を地下における黄金の王国の王と名乗った。王国は魔物の大軍に襲われ窮地に陥っており、元凶である魔術師を討伐し、国を救ってくれたものには王として国の富全てを与えようと言い残し、その体を塵のように散らせて事切れた。その言葉に魅かれ、この突如現れた魔物がひしめくダンジョンを踏破しようと多くの冒険者が乗り込む時代が幕を開けた。

ライオス一行はダンジョンの深層にてレッドドラゴンに挑むも、空腹からチームプレイに乱れが生じ、レッドドラゴンからライオスをかばった妹のファリンが丸呑みにされ、彼女を除いた面々は脱出魔法によって辛くも迷宮から脱出することには成功するものの、装備品以外の所持金もアイテムも失ってしまう。金銭的な問題から仲間の2人は他に職を求め、残ったライオス・マルシル・チルチャックの3人はファリンが完全に消化される前に一刻も早く救出するためにダンジョンに戻ることにする。

しかし、金銭・食料・仲間などの不足はいかんともしがたく、ライオスはダンジョン内で食料を調達しながらの踏破と、その手段としてモンスター(魔物)を食べることを提案。 さっそく大サソリを捕まえて調理してみたが、食べられたものではなかった。そこへ魔物食の研究には一家言あるセンシが合流し、見事な手際で歩き茸・大サソリ・スライムを水炊きに調理し、ライオスたちの空腹を満たすのであった。

意気投合したライオスたちはレッドドラゴンを調理することを夢見るセンシをギルドに加え、襲い来る凶暴なモンスターを倒し、調理し、食べながらダンジョンを踏破することになる。                      Wikipedia より


 というわけで、仲間を助けるため再度ダンジョンへ潜る決心をしたライオス一行、単純に金銭的な問題で食料問題に陥る。ここでライオスの提案は魔物を食すということ。ドワーフのような見た目のセンシの豊富な調理経験がこの漫画の肝である。いかにも地上の良き物に似た魔物から、完全な謎の生き物までなんでも食べる。それがまたよくメニューも考えられているのが面白い。
 
 もちろんキノコ型の魔物やオオコウモリ、バジリスク、ケルピーなど、実際に存在する生き物の延長線上の魔物はもちろんのことだが、スライム、マンドラゴラ、ミミック等、完全に空想のモンスターまで何でも食らって行く。果ては呪いの絵画にわざと取り込まれて、中の世界で食事をしに行くなど、主人公ライオスの食い意地は相当のものだ。エルフのマルシルのリアクションはまさに普通の人間のそれであるが、魔物を食すことに完全に感覚がマヒしている仲間達の中ではもはや不憫言えよう。

 世界観も若干メタっぽい所が有り、死んでも生き返るということが当然の認識となっている、その上で完全に消化された人間は生き返るのか?という疑問のもとライオスの妹を救うべく再度ダンジョンに突入するという流れだ。
 絵柄も優しく万人受け間違いなし、既に各所で話題になっている漫画だが、RPG好きには堪らない。ぜひ手に取っていただきたい漫画だ。

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

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Author:ppsnuwa
趣味に生きたい社会人
野球とF1とゲームと漫画をこよなく愛す
ブログも主にこれらを扱います
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